【5.マダムの不倫】駅裏 雀荘物語

雀荘の客には、さまざまな人達がやって来る。

ここは会員制だったから、圧倒的に中年サラリーマンが多かったが、

会員制となっている事もあり公務員系も多く、

国鉄職員に消防署、警察と役所の人達も常連だった。

公務員とて、やる事は同じ、賭けマージャン。

だから、目立たぬように、注意を払って、

バラバラに入店する気の使いようだ。

一人来て、二人来て、そして、また一人、、

10分ぐらいの間に四人が揃って、熱戦を開始するパターンが多かった。

そのお陰か、ややこしい風体の人達はあまり来なかった。

一度、剃り込みパンチ君が仲間内で揉めて、ちょっと大きな声を出した事があった。

その時も、Pのテーブルからグッと睨まれて、連れの一人が気付いたのか、

スグにお勘定して出て行ったことがあった。

その時は、へーっ、と思って、

顔を覚える為に作った顧客ノートに、睨んだ人の特徴を書き込んでおいた。

P(=ポリス)卓、ハゲ天、耳毛、黒メガネ、茶色シャツ、強い、etc..

はは、我ながら上出来。

たった2日しか働いてないけど、ノートには、10人ぐらいの特徴が書き込めていた。

そう、

たった2日しか働いてないけど、

雀荘の人、喫茶の人とも、一気に仲良くなって結構楽しいバイト先になりそうだった。

それもこれも、ミッチャンのお陰だ。

ノッポ君というネーミングが効いている。

それに、

たった2日間しか働いてないけど、

ミッチャンの事が気になってしまっている。

この年代の高校男子は、少し距離が縮まるだけで相手を好きになってしまうという病気にかかる事がある。

仕方のない事なのだ。

それだけ、肌が敏感なのだ。

アラフォー、アラフィフ諸氏にも、記憶があるだろう。

好きな娘(男)の近くにいるだけで、心がときめいて、

全身の毛穴でその娘の匂いを吸い取ろうとする、そうあの感覚の事だ。

もし、読者の中にティーンが混じっていれば、

今、君がすべきことは、たった一つ。

好きな娘に近づいて、毛という毛をツンと立てて、己が欲情に身を震わせることだ。

ああ、なんと羨ましいことか、、

今となっては、もう遅い。

毛が立つ、そんなサプリが無いものか、口惜しい、、

さて、只今高二の俺は、2日目にして分かったことがある。

ここでのバイトは、とても刺激的で楽しいという事実だ。

1階の喫茶の方(ほう)へ、足を入れる度に心は躍るし、スキップを踏みそうにもなってしまう。

なんせ、

16才のミッチャンを先頭に、

17才のミッチャンの先輩(細身で大人に見える薄化粧、ピンクレディーのケイ風)、

朝のロッカールームでぷよぷよ話をしていた二人は、25才と30才ぐらいで、

後、20歳前後の、真面目そうな女の子が一人。

そして、マダムと名付けた、強烈キャラは、今日の午後に突如登場してきた。

アバウト40のこの女性、一回見たら絶対に忘れない強烈インパクト。

頭が、いや、髪が、高級クラブのママみたいにバカデカかった。

もちろん、高級クラブなんて行ったことはないが、大人向け週刊誌の漫画で描いてあったキャラにそっくりだった。

見た目は、美人?で、五月みどりにソックリで、

そして、極めつけは、ドン↑ドン↑と突き出た、FカップxFカップ。

女子のみんなが着ているMサイズのユニフォームが、

えッ、シャツが小さいの?って思えるほどだったから、

それはそれは見事なマンゴーぷりんだった。

雰囲気も、ちょっと気怠い感じで、注文の通し方に覇気がないのがとても気になる所だった。

コー・ヒー、ふた・ッつ、みたいに、超スローに言うのだ。

その他には、週1~2回とかが数人がいるみたいだったけど、まだ合っていなかった。

おっと、忘れちゃいけない。

雀荘の方にも、女性が一人いる。節子さん80才だ。

さて、先程のマダムについて、ちょっとした情報が入って来たのは、

雀荘から注文されたコーヒーを運んでくるミッチャンに誘われて、

ロッカールームの前で一緒にタバコを吸っている時だった。

ミチコ、知ってる、マダム、また16時に帰るんだって。

そう話しかけて来たのは、リョウ子さんだった。

リョウ子さんは、初日の夜、俺の歓迎会に参加してくれた人で、

朝のロッカーで、ぷよぷよ話をしていた人だった。

え、あの人17時までじゃ、なかったけ。

そうだよー。また行くのよ。

え、どこへ?

部長のところだよ。

これからS○Xしてきますーって感じで帰ってったよー。

リョウ子さんの話だと、マダムと部長は不倫関係らしく、

最近、妙に盛り上がっているらしくって、ほとんど毎日なんだよねと、腰を振って見せた。

そうなのー、とミッチャンは喜んで話に喰いついて、

マダム凄いじゃん。

やっぱ お金のある人が良いよねー、同じなら、、

リョウ子さん達は、みんなミッチャンの事を知っているらしく、

ミチコは、キヨシとだから無理だね。

ありゃ、金に見放されているからヤメときゃいいのにー、

で、あっちの方は、どうなの、ちゃんと仕事すんのアイツ、、

ミッチャンは、ハハハッと笑って、俺の方を見た。

どうだろうねー、ノッポ君。

なに、、ノッポ、もう、ミチコに手ー出したの、

ダメだよまだ、この娘はキヨシと付き合ったんだから、、

違いますよー、無い言ってんすかー、

俺、まだ今日で2日目ですよ、と急いで手を振って否定したら、

冗談よ、じょうだん。

顔面がまたカーッと熱くなって、恥ずかしくって、

タバコを慌てて揉み消して、

ちょっと、ミッチャンの方を見たら、

あーッ、また赤くなってるー。

うっせー。

つづく、、

誰だろうか、この女は?

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