海外事件簿、それって賄賂ですよね、、
この国に来ると、日頃の常識が大きく邪魔をしてくれる。
到着時に時差を調整するために時計を合わせるが如く、常識もミャンマーモードに合わせる必要がある。
このミャンマーモード、コツがある。
目に飛び込んで来る現象が事実であり、素直に受け入れるのが、常識変換のコツだ。
日本と比べても物事は前に進まない。
簡単なようで、チト難しいかも、、
一つ、簡単な例を上げて考察して見よう。
ある政府高官と接待レストランで話している時、
先日はありがとう。あのバッグとても評判が良く、妻が喜んでいたよ、、
ただ、娘に取られてしまってねぇ、、ハハハッ。
おぉーッ、気に入ってもらえましたか。私も嬉しいです。
凄く楽しげで、達成感すらあるやり取りだ。
このやり取り、通常はミャンマー人同士で行われる。
私達には、もう一つルイヴィトンを買いますねー、なんて言うミャンマー人の独り言を聞き流すスキルが必要なだけだ。
如何であろうか読者諸氏、
相手の常識を受け入れるコツがイメージ出来たであろうか。
この話し、ちょっとした落ちがあって、我らが同行者の一人が反応した。
越後さん、大丈夫なんですか、これって賄賂ですよね、、
、、、
、違うんじゃなかろうか、、
君の家にも、お中元やお歳暮が届くだろう、進物、手土産、付け届け、横幅の広い考え方で理解してみたら、とアドバイスしてみた。
このやり取りに、日本語の分かる友人が食いついた。
大丈夫です。
我々は、いつも日本をお手本にしています。福井県の助役さんにやり方を教わりました、、
おーッ、お見事!
関電の話だ。
流石、日本通、
いつも新聞を端から端まで読んでいるのは、伊達じゃなかったんですね、、
同胞の近江君は、言葉を探していたようだが、二の句が継げず、敗北感を味わっているようだった。
日本では決して味わえない経験をした事だろう、、
友人の話しによると、このところ韓国勢の動きが活発な感じがあるとの事。
タイやベトナムの動きも活発ながら、韓国に幾ばくかのアドバンテージがあるようだと考える私に、
んー、アドバンテージと言うより、見切り発車が得意なだけと友人は切り捨てていた。
タイやベトナムの方が慎重ですよと付け加えてくれた。
いずれにしても、かなり拮抗した戦いが続いているらしい。
ミャンマーでは、電力の供給に大きな問題を抱えている。
7年前は、国全体の電力供給量が23%のみで、中心都市ヤンゴンですら停電が日常的で、エレベーターやエアコン、家電は止まるが常識だった。
最近は、かなり改善されて、35-40%程は供給できているらしい。
数字的には、改善したと実感できる変化ではないが、ヤンゴンに、集中的に、優先的に送電しているため、体感が上がったとの事だ。
詳しく調べていないが、LNG(液化天然ガス)と、水力発電による発電力の増加を進めているらしい。
別の友人の話しだと、契約は国(軍人)さんが、金はADB(アジア開発銀行)から、そして、工事は韓国企業が担当するのが、今のトレンドだと言う。
本当は、日本の企業が担当してくれると良いんですが、如何せんスピードが遅いと嘆いてくれた。
まあ、ただのおべんちゃらだろう。
本音は、前出のお中元、お歳暮の話しなんだろう、、
しかしながら、このやり方で地方部の人々は、電気がやっと来たと、感謝しているのも事実だ。
何が良くて、何が悪いか、
その時々で変わるものだと信じている。
子供の頃、田中○栄なる人物が、飛行機を大量に買ってあげた見返りに、5億円程貰った事件があったが、
近所のおっさん曰く、そのぐらいかまへんやろッ、とおっしゃっていたのを思い出す。
同時に、5億円貰ったら捕まるんだと、幼心に刻み込まれた瞬間でもあった。
↓南無阿弥陀仏
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