海外事情、白タクに遭遇、ロシア 第二報
ロシア上陸前にザキトワちゃん級の美女に出会い、心をトキメかせたのも一瞬、今や、
違う意味で、脈拍が急上昇!
タクシー?と聞いて来た兄ちゃんを、どうする。
飛行機のサービスレベルに関して、大きく勘違いしていたからなあ。
この兄ちゃんだって、、
しかし、どこからどう見ても、コイツは悪そうだ。
えーイッ、勝負じゃ。
一気にまくしたてるように、乗り継ぎカウンターを探してるんやけど? 知らんか? 知ってたら、教えて欲しいです。
どやッ、
通じたか?
ミスターは、トランジットか、
OK👍
カマン。
右手を振り抜き、俺について来いと誘導し出した。
あかん、
危険状態察知センサーが鳴りっぱなしだ。
しかし、出発時間が迫る。
残り、1時間25分
兄ちゃんに誘導されている間も周囲に注意を払う。
あかん、
みんなが、こっちを見て何やら話している。奴は今日は上がりだな。あれは、日本人だろ。いくら行けると思う、、
全員が、グルに見える。
覚悟した。これなら、誰に話しかけても結果は同じようなものだろう。
助けてーッ、は通じないと見た。
しばらく進むと、外に出た。
んッ、乗り継ぎカウンターが外?
ヘイッ、兄さん、どちらへ。
外気温、マイナス10度。
もうそこにはどう考えても風体の悪い奴らがウロウロとたむろしているではないか。
まさに、ロシアだ。
こちらは、仕事がらみで手荷物がやたら多い。歩足が遅い上に、肩から掛けたカバンが落ちてくるし、その勢いでメガネは外れるし、もう、とんでもないお上りさん姿になっている。
そこへ、眼ざとい一人が吸っていたタバコを下に捨て、足でキュキュッと踏み消して、私のカバンを無言で1つ持って先に進む。
おいおい返してくれよ。
君はどこへ行くんだ。
そうこうしているうちに、仲間のもう1人がやって来て、私の残りの荷物を持って前に進む。
どう考えてもおかしい。私は、ただ、国内線に乗り換えたいだけだ。
ほぼ、拉致状態。
普通のセダンの後部座席に乗り込むように指示され、先に荷物を1つ持った奴が運転席へ、仲間のもう1人は私の隣へ流れ込むように座ってきた。
最初の兄ちゃんは、車の外からドライバーと何やら相談中。
そして、値段交渉を始めてきた。
私たちは特別料金で君を運ぶ。
はあ。展開の速さについていけない私、残り時間だけが気掛かりだ。
すると、
君はいくら持っている?と聞いてきた。
How much do you have?
様々な国でタクシーに乗ってきた私だが、いくら持っているのかと聞いて来た運転手は初めてだ。
助かった。この分けの分からない質問で一気に緊張感から解放された。
これなら、行ける。
逆質問だッ。
いくら欲しい?
How much you want?
すると、彼らは互いに目配せして、ワンハンドレッドと言ってきた。
とりあえず、経験則のある私は、100円か? と、日本語で聞いてみた。
通じるわけもなく、彼らはニコニコ笑いながらもう一度ワンハンドレッドと言ってくるじゃありませんか。
わかった、今度はまともに答えよう、これはUSドルのことか。
そして、続けざまに私は交渉決裂したり顔で、トランクに積まれた荷物を指差して全部降ろせと命令だ。
かなり、心臓バクついたが、やけくそだ。
隣の席のロシア人を抱き抱えるように押し出して、両手で荷物を抱え上げ、ターミナルの中へ飛び込んだ。
兎に角、彼等を振り切ろう。
前に進む、、
ヘーイ、ユー、
誰かが、叫ぶ、
私のことか。
セキュリティが、荷物をスキャナーに通せと睨んでいる。
キツイ、冗談だ。
あんた、一連の流れ見とったやろ、そこで。
わかった。通せばいいんでしょ。
残り、1時間15分
んッ?
追いかけて来た最初の兄ちゃんも、セキュリティに睨まれて、真面目に携帯と財布をスキャナーに通してる。
どないなっとるんじゃ、ロシアっちゅう国は。
つづく、、
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