久しぶりの英会話でYes,Please
先日、久しぶりに英語を使う仕事が手に入った。
コロナ禍のこの一年、この手の仕事にありつけたことなどなかったからその話を聞いた時は正直心が躍った。
昨年の今頃、街中からは目に見えて外国人観光客が減って行き、同時に語学力を活かせる仕事も無くなった。
しばらくは様子を見るしかないと時を過ごしていると、あっと言う間に一年が経ってしまったという感覚だ。
思い返してみると、高齢の家族にコロナをうつしてはいけないと活動を自粛し、収入減も致し方なしと受け入れて、不安で不安定な一年を過ごした事は確かな様であった。
おかげで痩せ細った財布がカバンの隅に寂しそうに横たわっている。
金銭的な不自由さだけでなく恐怖心も相まってか、長い間飛行機に乗っていないし空港にすら行っていない。
こんな事は人生で初めての出来事だ。(きっと、たくさんの人が同じ様な思いをされている事だろう。)
だから、久しぶりに英語を使える仕事が手に入ると聞いて正直震える程の思いであったのだ。
これまで日常的に英語を使って仕事をこなしてきた私にとって、YesやNoと発声しない生活は非常にストレスが溜まる。
実際、朝の散歩の折、近所のお地蔵さんに Hello, how are you? と声を掛けていたのは軽い禁断症状の現れだったのかもしれない。
だから、今回の仕事はガス抜きのタイミングとして最高(バッチグー)だったはずだ。
ただ、仕事の内容はそれほど高度な英語を必要としているわけではなかった。
列に並んだ外国人に Yes, please. Next Please.(=お次の方どうぞ)なんてのを繰り返すだけの反復英会話を含んだ仕事だった。
それでも、久しぶりに腕を振るって丁寧に吐き出す英語に興奮させられた。
コロナ感染の収まりはまだまだ先のように思えるし、例え収まったところで以前の様に海外での仕事が舞い込むまでには更なる時間が必要となるだろう。
まして、私の手掛けるミャンマーでの仕事はクーデターが勃発したせいで暗礁に乗り上げてしまった。
もう、以前のようには戻れないかもしれない。
きっと、何か新しい事を始めるタイミングが来ている気もする。
まあ、じっくり考えればいいさと休憩の終わった自分自身に声を掛け、席を立ってコーヒー代220円を払うべく財布を手に掛けた瞬間だった。
キュン!と股間に短い緊張が走った。
財布残高が230円だった。
★★★
【おまけ】
今回の仕事中、若い娘(推定22~24才)に声を掛けられるシーンがあった。
それは、割と乗りの良いお客さんと少し英語で話し終えた時の事だった。
その娘は、ニコッと笑って私の横へにじり寄り、上目遣いにこう話し掛けてきた。
英語、上手ですね、羨ましいです~。
私は返す。
それほどでも~。
と、一応謙遜して見せたが、内心はデへデヘ~、喰いついて来たのか。
どうしたら、そんなに上手くなれるんですか、、、と娘は続ける。
「頑張って、勉強して下さい。」と大人的な対応を見せて置いたが、
内心、、なんだったら、今夜あたりじっくりと個人的に教えて進ぜようかとマスクの中で一人想像してほくそ笑んでみた。
そして、やっぱりこの英語力にしがみ付いて生きて行こうと改めて誓いを立てた日でもあったのだった。
★★★
yes, next please!
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