令和2年組
例えば、家の爺様。
昨年末に誤嚥性肺炎を起こして以来、喉のあたりの機能低下が進んでいる。
昨夜の話である。
食後の煎茶を啜(すす)り飲み、至福の一時を迎えよとしていたその瞬間。
ぅぐッ、と唸ったのと同時に、ブッギャーッ、と
むせ出した!
茶と涎(よだれ)、涙とヒー、ヒー、グワー、、、ヒー、ヒー
茶を気道の奥深くへ忍び込ませたから堪らない。
えらい苦しそうだ。
失礼であるが、コロナ感染した人はこのぐらい苦しいのかなと考えてしまった。
この御仁も、息が吸えず、テーブルにしがみついている。
息の出来る気道の隙間を探している様子だ。ヒーッ。
ボッヘ、ヒー、ホー、ッ、ヒー、かなり手に力が籠って少し震えている。
仕方なく、気休めに背中をさすってやった。
5分ぐらい苦しんでいたか、ようやく人心地ついて涙をぬぐっている。
あー、死ぬかと思ったとは、本気のコメントだろう。
垂れ下がった涎(よだれ)を右の手の甲で拭い、
それと同時に、左手に握りしめ口にあてていたフキンでテーブルの上を拭き出した。
サーー。
ギョワッチ、ちょっと待った!
私が声を掛ける前に、婆様がキツく叱った。
止めてくださいッ。そんな吐き出したもんがいっぱい付いているフキンでテーブルを撫で回すのは、、
確かに。
爺、それはあかんでー。
弱り目に祟り目とはこの事を言うのかと、また勉強になった一瞬でもあった。
さて、本題に戻ろう。
時間の話だ。
世の中が大変であろうがなかろうが、時は必ず刻まれる。
これまでも、モーレツ社員に新人類、ゆとり世代に就職氷河期世代と続き、最近はスマホ世代と言ったところだろうか。
それぞれの世代にいろいろなネーミングをしてきた私達。
後何年かすれば、令和2年組と名前を付けられる時代がやって来る。
それも、きっとネガティブ(否定的)な使われ方でだ。
だからこそ、反対にチャンスでもあるのだ。
多くの人が、どうしようと悩んでいるとき、横の人達の動向を眺めているときこそ、将来に向けての準備をするチャンスだ。
特に、これまでサボってきたあなた。
こんなに、世の中が乱れちぎる事はそうは起こらない。
戦争、動乱、天変地異、普段は保険の約款ぐらいでしか見たことの無いレベルの話だ。
しかし、今は、それが現実的に起こっている。
戦後の動乱期の話を少しは聞き取ってきた世代としては、やるなら今、勝負するなら今って気がしてならない。
いわゆる、どさくさに紛れて、が許される時代でもあるということだ。
一度決定された30万円の給付金も一蹴された。
構わないのだ。
こういう時は、何でもありと教えてくれている。
再スタート、やり直し、巻き戻しだって構わないだろう。
何をするかは自分自身で考えてほしいが、
参考までに、昨年投稿した「新人さ~ん、五月病ですよ~」のリンクを貼っておこう。
だが、注意しておきます、まじめな方は決して読んではいけません。
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