40代、50代、貯金と投資【後半報】
やはり、このテーマ、気になる方は多いようだ。
書いている私もノリノリで、タイピング速度が普段の1.1倍ぐらいにはなっている。せっせ。
さ、本題に入ろう。
何気ない日曜日、そろそろ出かけましょうかと、妻の号令で車を玄関先へ回した私。
誘われたのは、マンションのオープンハウス内覧会。
二人きりで出かけるのも久しぶり。妻の念入りな化粧と装いに一瞬凄みを感じたが、今日は運転手、素直に従おう。
妻は妻で、ここまで私も頑張ってきたとの自負心があり、やはり抑えきれない高揚感の様なものを感じているに違いない。
年収1000万円世帯とは、家族皆を変えていく物なのかもしれない。
天気もまずまずで、オープンハウスの会場には、結構な人出だ。
しかし、1ランク上となると雰囲気が違う。
止まっている車も、ベンツやレスサスが多く、ほぼ高級車揃いだ。
我が家の愛車は7人乗りのワンボックス。
ひょっとしてと感を働かせ、親父のフーガを借りて来て大正解だった。
ワンボックスも安物ではないが場違いな感は否めない。
出迎えてくれる担当者の立ち振る舞いにも品位があって、進める足取りも心なしか軽い。
内覧中は、明らかに高級感の漂う家具や壁に掛けられたお洒落なモダンアートに、
目から脳へのダイレクトな刺激を受けて購買意欲をグッと高めてくる。
その興奮を知ってか、担当者は丁寧にゆっくりと間を置きながら説明してくれるから、耳にはとても優しいBGMだ。
購入検討中として記入する個人情報に、年収1000万円と書いた時だった。
ズッキューン、
お使いくださいと担当者が貸してくれたモンブランのボールペンから右腕に電流が走った。
高級感のある情報シートにさまざま書き込んでいる間中、優越感の嵐が体を駆け巡っている。
こちらが記入している間、担当コンシェルジュは、妻と世間話をしながら生活の様子や子供達のことなど情報収集に抜かりはない。
時折、ご立派ですねと私の事を持ち上げられると、妻と二人して舞い上がってしまった。
今、説明を受けているのは、人気のタワーマンションだ。
内覧相談会へ出席しただけで、この億ションへの入居許可証をもらったような気分になって、心が止めるも、顔の裏側の笑顔を隠し切れなくなってしまっている。
そうだ、日経新聞で読んだことがある。
年収1000万円は、全体の5%だったなと、己がステータスを最上級と肯定する記事までもが蘇る。
ここで、一旦落ち着き、友人や先輩と話をしてガス抜きが出来れば良いが、悪いことに、40代は競争が激しいのだ。
日々酒を酌み交わす良き友人ですらライバルであり、常に前方の敵を追い越すことを目標とし、時には蹴落としても前に進まなければ明日が無いサラリーマンだ。
内覧相談会へ参加した話は、誰にもしていない。
世の中も、仕事も、あっという間にネット社会とグローバル化が進んでしまった。
40代の彼らが手にできる国内ポジションの数も限定的になってしまったのだ。
これまで、営業の第一線で懸命に働き、毎月毎月、数字と睨めっこして積み上げた年収1000万円。
努力で勝ち取った、実力の証だ!
よく頑張ったと自分自身を褒めてやりたい気分だ。
しかし、その実、常に周りの環境に左右され、あっという間に状況が変わってしまう弱さをも含んでいるのが、40代のサラリーマンだ。
道半ば、苦しい環境の中で打ち破れて行く仲間もたくさん見送ってきた。
どうだろうか。
1000万円世帯の勇士達よ、子供の成長に伴いどんどん支出が大きくなって来たのではないだろうか。
また、世間体の方はどうだろうか。
言葉では、世間体など2の次だ。
これから益々金が掛かるから引き締めていこうと妻と話し合ったものの、一旦手に入れた高級感と言う魔力から抜け出せなくなっているのではないだろうか。
年収1000万円と言う、夢にまで見た憧れの最上級ステータス。
その実、小遣いを減らされるという悲しさに、なぜだッ、と自問自答していないだろうか。
この悩み、400万円世帯には決して存在しない。
有るが故、持てるが故の悩みと言ったところだろう。
お気の毒としか言いようがない。
40代も半ばになれば、己の力量はほぼ見えている。
ここから上は、かなりの大企業でもない限り、年収が1500万、2000万プレーヤーになんて成れっこない、中小では不可能だ。
それが証拠に、1000万世帯は全体の5%いたのに対し、1500万以上になると0.8%に下がり、2000万以上は、たったの0.3%にしか過ぎないのだ。
実は、ビジネスの世界では、この年収1000万円の世帯が主なターゲット(=鴨)なのだ。
金の道理で、有るやつしか使えない。使いたいと思っているやつしか、使わない。
至極真っ当な格言だろう。
40代、貯金を考えるなら、家族との時間を大切にした方が良いだろう。
現物の金は出て行く一方だ。
多少の上下は調節できる。とにかく現状を守り抜くことを忘れてはいけない。
間違っても、俺はできると勘違いしてはいけない。
これまで、会社の接待力と営業インセンティブで積み上げた1000万円を、己(おのれ)自身の実力と過信して独立など決して考えてはならない。
周りをよく見てほしい。
・手間のかからない部下が多かったのでは?
・上司が優秀で引き上げてくれたのでは?
・会社が、時流に乗っているだけで業界の将来性が足りないのでは?
・自分の体調に変化を感じているのでは?(40代、頑張りすぎている人ヤバイよ)
ん、自分は50代なんだが、どうかって、、
粘れ、ぶら下がっていれば、もうゴールは近い。
無理という丸い言葉を、飴玉の様にしゃぶる事だ。
どこにも、出来るとは書いてない。
あなたが、優秀で、できる奴なら、既にそうしている筈だ。
ここまで粘って、今更、転職、独立などは、自爆テロ、ドン↓、で終わりだ。
成功確率は、およそ0.1%だということを噛み締めるべき時だ。
さて、最後は、あえてトリに持ってきた、年収600万~800万円世帯だ。
さらりと眺めてみようか。
このぐらいの年収のグループは、コツコツ型、キチッと仕事をする真面目屋さんなのだろう。
子供達も、何とか2人なら大学に行かせてあげられる。
もちろん、学資ローンや住宅ローンの事を考えると、60歳で定年老後とはいかない。
65歳だって怪しいものだ。
なんせ、フラット35の終了が70歳近いのだから、頑張れとしか言いようがない。
この世帯、1000万円世帯ほど世間体と言うしがらみは持ち合わせていない。
中流の中流と言う自負心が、現実を忘れるという暴挙を止めてくれているのだ。
一歩控えめなところを粛々と歩み、そういう意味では季節感を一番味わえる世帯と言えるかもしれない。
季節に応じた観光名所への小旅行。夫婦別々の趣味を持ち、子供達もスポーツに遊びに学生生活を楽しんでいることだろう。
ある意味、日本の家庭文化形成の担い手と言っても過言のない方々なのだ。
お父さんは、カローラからカムリに乗り換えそうだし、いつかはクラウンと本気で考えている人もいるかもしれない。
ま、この考え40代では無理でも、間違いなく50代であなたを夢の世界へと導いてくれるだろう。
頑張れ、40代、そして50代も。
おまけ、【前半報】の中で、年収1000万円世帯と記載すべきところ、年収1000円世帯と記載間違いをしてしまった。目敏い読者はお気付きになられただろうか。読み返してチェックをしていて、お茶を吹き出してしまった。
年収1000円、妙に気になるフレーズでとなってしまった。
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