不可思議事件簿、腰痛
腰痛
超が付く程、長〜い付き合いで、30年以上になる。
ここまで来ると、身体機能の一部として存在している事に気が付ける。
非常に季節に敏感で、天気と気温で気分を害し、脅し、驚かし、駄々をこね、最後は、悲鳴も上げて来る。
要は、ダメ腰君という事だ。
しかし、私が日頃、二十四節季を生活の基本サイクルに出来ているのは、何を隠そう、このダメ腰君のおかげだ。
季節の変わり目をいち早く教えてくれる。
まあ、彼のメッセージは、痛みを伴うから、あまりウエルカムでは無いのだが。
丁度今、季節は秋分から寒露へと移ろい掛けている。
先日も彼岸の墓参り、蝉の残り鳴きを耳にして、
ミーーン、ミン、ミーーーン、、
ゆっくりと泣き惜しんでいる。
己が愛の叫びが足りなかった事を悔やんでいるかの様な鳴き声だ。
こちらも、墓へ続く坂道に膝が笑い、墓掃除の中腰に悲鳴が漏れる。
イテテ、イテテ、イテテテ、テーー、
あぁ、ひと昔前なら、、
しかし、現実の我が身は明日からギシギシと秋音を奏でるだろう。
若き頃、腰痛治療の担当医に言われた事を思い出す。
何とか誤魔化した治療をしました。年を重ねたら、いずれまた痛みが腰に来ますよと、、
うーむ、間違いなく、その日が近づいている気配だ。
同じ頃、友に言われた事も思い出す。
そのダメ腰君で、愛の叫びができるんか、
分からん、兎に角やってみる。
初戦の試技は、恐る恐る、丁寧に丁寧に、、
ゆるりゆるりと、
事を成した、、
んー、
あれから、随分と齢を重ねて来たもんだ。
騙し騙し、そーっと使って来た我が腰椎、
今暫く、頑張ってくれッ、
せめて、後5回、
いや、4回だけ何とかならんか、、
↓南無阿弥陀仏
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