海外事情、ニュージーランドで覚えたアールグレー(最終報)
大人になってから英語を学ぶ者にとって、英会話の上達が必要不可欠なゴール設定と言ってよいだろう。
中には、文法の達人になりたいというめずらしい方もいらっしゃるかもしれないが、大半の方は英会話力のレベルアップ=ペラペラの仲間入りがしたいが理由で間違いないはずだ。
私も、強いあこがれを持って飛び込んだ英語の世界。だがゴールは遥か先で遠い。
実際に始めて見ると想像以上に時間がかかることに困惑することもしばしばだ。
困惑と書けば少し聞こえは良いが、要はヤメたくなるということだ。
そんな、気持ちを何とか抑え、何とかここまで来たんじゃないか、もう少し続けよう、あと一歩高みを目指そうと、使ってきた高額な投資資金を思い出しては己を鼓舞し続けてきたのだ。
なぜ、踏みとどまれるのか、ヤメないのか。
その理由の一つが、自分より上手い英語の使い手=英語をペラペラと話す奴に出会ってしまうからだ。
今回のホームパーティーでも同じだ。
Emiちゃん、Naoちゃん、二人の英会話力は私よりも2段階は上と見る。
二人のパーティーでの立ち振る舞いを見ていると、余裕すら感じられる。
堂々としていて、表情、手の使い方が実に上手い。
憧れてしまうじゃないかレベルなのだ。
特にEmiちゃんの方は、前の仕事が秘書で目標がフライトアテンダントだけあって、大人って感じのあしらい方がとても上手い。
やはり、こういう刺激を受けるから、よーし、こちらもやってやろうじゃないかと自分自身を鼓舞することができるのだ。
ちなみに、パーティーの途中、二人の英会話力が高いことや、どうすればそんなに上手くなれるのかという質問をすると、〇〇君だって十分上手いよって返事がくる。
しかし、英語学習者は鼻が利く。
特にレベルが低い側は非常なる劣等感があるため、精度抜群の鼻を持っている。
自分の英語力と相手の英語力の力量差をものの数分で見切ってしまうのである。
この英会話力に置ける劣等感はとても繊細で、私風に言うなれば、股間がキュンッとなる瞬間なのだ。
まあ、それも含めて頑張るしかない。キュンキュンさせても何も変わらないのだから。
英会話力とは、手に入れた者だけが上位に立てる弱肉強食の世界。甘え、誤魔化しは一切通らない。
さて、パーティーの続きだが、
Cooking timeを迎えたメインシェフ。キッチンへ一人で向かい大量の食事の下ごしらえを始めた。
Emiちゃん、Naoちゃんもゲストだからゆっくり歓談でもされていれば良いのだが、そこはほれ、日本人。
何か手伝おうか、の一言を期待したのだった。
えーい、グダグダ言うな、手伝ってほしければ、そう言えばいいだけじゃないか。
何を ”ん” なんて吹き出しを頭の上に出している。
こんな時は、英語で、ほら、助けを求めるフレーズがあったろ、思い出せ。
何だっけ、
Help me.
Help me please.
Somebody please help me.
んー、何か、これだと、
今、暴漢に襲われそうなんです、助けて!って感じかなあ。
ま、間違いではないだろうが、今一スマートじゃないからダメだなあ。
そうだ、思い出したゾ。語学学校の先生に習った取って置きのやつがある。
Anybody~、 want to learn Japanese cooking today?
ぅわはははー、どうよ。
グッと来ただろう。
勿論、しっかりと通じたらしい。
数人が興味津々。手を上げてキッチンへやて来た。
皆、片手にワインやドリンクを持ちながらだ。
いろいろ聞いてきた。
これは、何だ、何という料理だ、ホー、へーェ。
そして、皆、Thank you, と言いながら、親指で”いいね”しながらリビングへ帰っていった。
待てー、待ってみんなあ、こらーぁ、一人にしないで、誰か話しかけて。
そうなんです、こちらのホームパーティーは、料理持ち寄り、ドリンクBYO*1が基本なので、パーティーではひたすら会話に夢中なのだ。
なんだか、出張シェフ付きケイタリングサービスみたいになってしまって、午後の大半部分は料理だけを作っていた記憶がある。
結局、20数人の外人を手中に収めながら、壊れたレコードプレイヤーの様な繰り返し自己紹介を10人ほどに施して、お礼に対する返答を全員にまとめて投げかけたのが唯一の晴れの舞台だったのだ。
お礼では、皆が口々に、美味しかったよ、流石だ、〇〇君の様なシェアメイトがいてくれたら素晴らしい等々、賛辞に惜しみは無かったが、私の切り返し返答は、
It’s OK. Anytime.
短か。
これだから、英語はやめられない。
たった一言の返事の為に、全身全霊を傾けてそのチャンスをものにする。
やはり、選ばれし真の英会話人になるには途方もない努力が必要なのだろうか。
よーし、今度は30人招待だ。
完
*1、BYO(Bring Your Own)=自分のものを持て来る、レストランで持ち込み可と言う意味
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