ルーティーン【朝の報】
ルーティーン (Routine=英語)
この言葉が使われるようになったのはいつの頃からだろうか。
昭和の時代には、あまり使われていた記憶が無い。
ゴルフのプロ選手が玉を打つ前に同じ動作を繰り返す事をルーティーンと呼んでいたのが記憶に残っている程度だ。
他には、野球のイチロー選手が打席に向かう時の動作もルーティーンとアナウンスされていた記憶もある。
いずれにしても、平成の世の産物と言う気がしてきた。
ちょっと調べてみると、呼び名も、ルーチン、ルーティン、ルーティーンと出て来た。
私は、なんとなく最後が伸びたルーティーンがお気に入りだ。
では、このルーティンなる定型動作、サラリーマンにとってはどのようなに日常に溶け込んでいるのか考察してみよう。
家に居る時、職場に居る時、盛り場に居る時、ベッドに居る時、それぞれにパターンがありそうだから朝、昼、夜、夜の後の順に見て行こう。
【朝】
前の晩に目覚まし時計をセットするのは一般ルーティーンとしてあまりにも有名だ。
しかし、目が覚めて起き上がるという行為は生理現象に含まれる。
ただし、私の場合は、持病の腰痛が軋(きし)む事から体を左にねじって肘をつき、横向き左腕を支えに、夢夢(むむ)ッと起き上がるから、ある種のルーティーンと言っても過言ではない。
当然、この後、排尿を済ませ洗顔歯磨きへと移行する。
歯ブラシに歯磨き粉を1.2センチ程絞り出し、小さじ一杯程度の水を掛け、適度な濡れ感を歯ブラシに与えた後に、左頬と奥の歯茎からブラッシングを開始する。
最初の5往復程は、湿り気と馴染みを確認し、歯茎への摩擦が痛みを伴わないのを確認してから、前歯の上下運動へ移って行く。
この時、手の動きとは逆に、頭部の上下運動を加えると歯磨きタイムが半分で済むが、早朝でストレッチの済んでいない中年以降にはあまりお勧めはしない。首を痛める事になる。
歯磨きを終えると、私は朝食へと動きを進める。
ちなみに、働き出してからは、ほぼ洋食メニューだから、コーヒーとパンが主流となっている。
この朝食のルーティーン、描けば箆棒に長くなる。ゆで卵の剥き方などに言及すればキリが無くなり、読者が旅立ってしまうから止めて置きたい。
ちなみに、コーヒーは小型のマグカップに95度のお湯を8割5分ほど注ぎ入れ、ミルクは5分、砂糖を入れない玄人タイプとなっている。
コーヒーの銘柄は、拘(こだわ)り抜いた、ネスカフェ・ゴールドブレンドを愛飲している。
朝食が、8割方片付いてくると、モゾッと括約筋がノックを始める。
コンコン、来てますよ。
ホンマか。
今しばらくの辛抱だ。9割方になったら再度知らせてくれッ。
ここからは、大体1~2分。
ココココ、コンコン、来ました、ボス。
よし、ご苦労。
個室入室後の動きは速い。既にセカンドノックで9割に達した状態を括約筋で抑え込んでいるだけだ。
部屋着の腰ゴムを両手でサッと足首まで下ろすと、事が始まる9割5分。
その後は、一息吸い込んで、左手の三指(人差し指、中指、親指)を前方の壁に押し添えて右手は膝へ。
グッ、と一声、力(りき)みを利かせれば、後は自然とついてくる。
事が済んでの清掃作業には賢人から教えていただいたルーティーンを30年程前から取り入れている。
その賢人の名は、上岡龍太郎。
彼は、事が済んだ後、まず、ペーパーを左手5指のそれぞれの間に4回分を適量挟み持ち、最初に使う少し多めを右手に持って、いざ勝負。
まずは、右手のそれで、荒拭きを開始し、
左手に用意したのを右手に持ち替えて、2度拭き、中拭き、と作業を進め、
4度目で艶出しをして、最後が、総仕上げというルーティーンにしているそうだ。
荒拭き→2度拭き→3度拭き(場合により)→中拭き→艶出し→総仕上げ
未だ、個室の作業がルーティーン化されていない諸氏は、是非お試しいただきたい。
艶が出ます。
さて、作業を終えて個室の扉を後にする時に、感想が口から漏れる。
これも一種のルーティーンなのかもしれない。
”ふー”、
”おー”、
”ほ-”、
”うーむ”、
日々さまざまな感想戦だ。
次は、身支度。
春夏秋冬、着込む量が変わるから一言では表現できない長いルーティンがある。
それこそ季節感あるルーティーンを心掛けているとしておいて欲しい。
身支度が済めば、お次は通勤。そして、会社へ到着し仕事開始となるわけだが、この間の一連のルーティーンは時代と共に変化して来ている。
徒歩、自転車、ミニバイク、車、バス、電車、タクシー、一通りの交通手段での通勤は経験している。だが、基本、通勤時間の短い職場を好み選んで来た。
その理由は一般的なもので、単に労働時間が長く確保できるからだった。
通勤方法の変化に合わせてルーティーンも進化させてきた経緯はあるが、変わらず一貫して行ってきたルーティーンも存在する。
それは、私が長年会社の玄関先で行っている「違和感チェック」というルーティーンだ。ご存知の諸氏もおられる筈。以前投稿したことがあった。
まず、ビルの玄関に立ち、指さし確認で、ドアー、ポスト、エレベーター、フロアマット、花瓶、額縁、呼び鈴、電話機、さまざまな玄関アイテムをチェックするのだ。
違和感チェックの基本は自己完結。
変化や歪みに気付けたときは、それはもう、天にも昇らんばかりに狂喜乱舞し己が能力を褒め称え、そっと手直しすることに極意がある日課なのだ。
そして、自分の席に着くや、PCをセットして、電話の位置を再度チェックする。
着席姿勢から両手で小さく前に習えをする感じから、左手だけを20度ばかり外へ開き、小指が受話器の外側にヒュッと掛かる距離感に微調整を繰り返す。
ペンは黒と赤。朝の到着資料と郵便物は開封せずに縦向けに揃え置き、引出しからペーパーナイフを取り出して、これを資料と郵便物に渡して置けば、朝のお茶の時間の開始合図だ。
このルーティーン、傍(はた)から見ていると凄くイライラする様で、仕事のできる中堅などは、かなりムカついているのを感じ取る事が出来る。
ただ、ルーティーンとしては、完璧な仕上がりだ。
この後、電話のかけ方やメールの確認と返信、資料の作成、会議に臨むとき、外回り、プレゼン、、いくらでもルーティーン化しているものはある。
しかし、【朝の報】で報告するルーティーンは、このぐらいにしておこう。
そろそろ仕事をしないと怒られそうである。
残りの昼間と夜のルーティーンは、次回【昼夜の報】でじっくりと考察させてもらう事にする。
つづく、、
★★★★
【次回のおまけ】
諸氏は、食事やデート、それから、夜の営みのをルーティーン化されているだろうか。
いざッという時、どうなさっているんだろうか。
○○はココに、xxはこっちで、こうして、ああして、、
上からか、下からか、えッ、そんなとこから、いや~ん、バカ、ちょっと、というルーティーンの事なんだがね。
★★★★
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