衝撃事件簿、女性に声をかけられた。
すみません、ちょっと待っていただけますか。
明るく元気な若い女性の声に、私の心が反応した。
君のことは知らないが、間違いなく私に声をかけているね。
隣に、もう一人女性の姿も見て取れる。
このパターン、記憶にあるぞ。遠い昔の記憶だが、女性が二人で近寄ってきて声をかけてくる。
目的は一つ。
諸氏にも甘酸っぱい記憶があるだろう。
告白だ!
ひょ~、どうした今日の俺。大吉か。
この齢になって、まさか俺を待ち伏せるように、美女に声を掛けられるとは。それも二人とも上の部類。
紺色の上着をピッと着こなし黒髪が美しい。キリッとした眉も今風だ。
はい、何か?
私は、ここぞとばかりに浅見光彦風に颯爽と返事を返した。
声をかけてきた方の女性が、ジェスチャーで耳の方を指さしている。
ん?
ダメですよ、それって言われたか?
は?
まずは、降りてください。
チョットおかしい。聞き及んでいる記憶のパターンだと、普通は、もう少し恥ずかしそうに、もじもじしながら手紙を渡してくるのが普通らしいが、ちょっと様子が違うぞ。
まあ、降りろと言うのだから従うか、、
6尺の身を委ねていた愛車から大きく足を回して、彼女の前に降り立った。
彼女曰く、イヤホン、ダメですよ~。
声質は優しいが、表情はきっぱりと、こちらの説明など一切聞かないという生徒会長のような言い草だ。
続けざまに、身分証明書の提示を促され、見つめられた。
自分の立場が理解できてきた。
が、、
私は、自転車に乗ってイヤホンをすることが罪になると知らなかったのだ。長い間自転車に乗ったことが無かったので、全く知らなかった。いつルールが変わったのだ。
紺色の制服姿と、帽子のバッジが美しく光る。
こんな感じ👇👇👇
そう、彼女は、婦人警官。
甘いも酸いも、一切ない。
今は、怖いぐらいに睨んでいる。
でも、本当に知らなかったのだ。
懇願に、懇願を続けていると、
住所氏名等の情報を取られたものの、今回は見逃していただけることになった。
ひょっとして、電話して来たりしますかと、こちらのよからぬ想像を呟いてみると、
電話はしませんから、ご安心をとキッパリ。
いや、その、あのね、、
まあ良い、頭を下げてお礼を言った。
しかし、不本意だ。
知らないかった私が悪いのかもしれないが、自転車イヤホンがダメと言う情報に行きついたことが無かった。たぶん、長い海外勤務の間にそんなことになっていたのだろう。
少し悔しさが残ったが、とりあえずは助かった。危ないところであった。
しかし、この心の中に、メラメラと復讐の二文字が刻まれたのも間違いない事実であった。
俺の大吉気分を返せ。
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