不可思議事件簿、鮃と鰈
世の中には、似て非なるものがたくさんある。
その中では、鮃(ヒラメ)と鰈(カレイ)が、ナンバーワンではないだろうか。
顔が右向きか、左向きか、、
うーむ、最初はどうなっていたんだろうか？
縦だったのか？
それが倒れた拍子の右か左で、鮃と鰈として進化の道を歩むことに？
いやーッ、3日間は暇つぶし出来そうなネタやね。
2番目は、タッチの和也と達也辺りがランクインか。
南ちゃんは、みんなの憧れであったことは余談だ。
では、私の体験談を話しておこう。
あれは不思議な体験であった。
若き頃、駅前を歩行中、
突如左からの接近者に抱きつくように右肩を掴まれた。
ガバッ、
久しぶりだなあ〜。何年ぶりだ。どうしてた、元気にやってるか？
はッ？
なんだ、なんだ、、、
突然の出来事に事態が把握できない。
人違いされたかッ。
しかし、御仁は強引に前へ進む。
抱き抱えられた私とはかなりの密着度。
そして、足並みは見事にシンクロしている。
いわゆるオクラホマミキサー状態と言えばご理解いただけるだろうか。
これだけ自信たっぷりに話し掛けられると、こちらが迷う。
ご存知の方だろうか、、
ありったけの記憶に呼び掛けたが、反応はゼロだ。
こんなスーツ姿のリーマンに知り合いがいる程人生を送ってはいない。
あれッ？まだ分からんか？
分からんかなぁ、俺のこと？
ほら、俺だよ、あの時会った、、、
んーッ、人は皆、あの時に会うものですが、当方に記憶がありません、
っと、言い切る前に、
もう一度私の顔を見て、本人だろ、違うのか、ほんまかぁ〜、と不満げに、一人前へ踏み出して、背中で右手を上げて、
またな、と挨拶された。
えッ、また会うんですか。
あれから、数十年の月日が流れたが、未だにお会いできていない。
もし、ご存命であれば、是非とも再会し、どなたと、お間違いになられたのか確認してみたい。
当方、オクラホマとマイムマイムなら習得済みです。
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