力シリーズ 噛む力
私は、長年噛むと言う所作と向き合っている。
さまざまな噛むが存在するのだが日常的には咀嚼と言う行為の中で噛むを愛しみ研究している。
しかし、なかなかに手強い所作となっておりその習得にはかなりの時間を要してる。
故に、齢が中年域にどっぷりと浸かった今も時折失敗の憂き目にあっている。
多くの諸氏も同じ失敗を経験しているはずと簡単に推察できるところだが事の次第はこうだ。
一日三度、生ある者の楽しみである食事時、平時はウハウハと咀嚼を繰り返しているのだが、突然ガッと激烈な痛みを伴い時が止まるあの悔しい出来事だ。
繊細でピンク、細身がかった尖った舌先の横や粘膜に薄っすらと守られた柔らかな頬の内側をガリッと噛んでしまうアレの事だ。
その一撃は、脳の髄まで届く電撃に近い痛みを伴い、右手に握った箸を食卓の上にバンッと叩きつけ、その手でグフッと口を塞(ふさ)ぎ、目は閉じたまま一点を見つめ、しばし無言になるほど程強烈な自爆行為な一撃だ。
そして、その痛みに一人耐える事約10秒。目をゆっくりと開け、噛んだ箇所の傷の具合を確かめるようにそろりと指を差し込むと、綺麗な鮮血が指に絡まり、口内には鉄分が噴出したような久しぶりの血の味がする。
痛ーッ。
薄っすらとではあるが目尻には涙が溜まっている筈だ。
その悔しさの水を手の甲で拭い去り、今度はそっと傷ついた頬の内側を舌先で確かめ触れる。
まじか。歯形に2か所、完全に切れている様子が舌先から伝わってくる。
こりゃ、後々口内炎に発展するなと確信めいた腹立たしさが込上げ、またやっちまったなと己の未熟さに打ちひしがれ残りの食事を無口に進める事になる。
このように、噛むと言う行為は傷を伴う恐ろしい行為で、バカにしてはいけない。
それが証拠に、動物達はこの噛む(咬む)と言う行為を敵と対峙したとき必殺の武器(ファイナルウエポン)として使用してその生命を維持している程だから言わずもがなだ。
ちなみに、噛力(咬力)の強い動物と言えば、次のようになっている。
No1、ワニ
No2、カバ
No3、ジャガー
No4、サメ
No5、ゴリラ
No6、クマ
恐ろしい野生の面々が揃っている。
そして、私自身にも記憶がある。
幼少期、兄にケンカを吹っかけて負けそうになった時、最終攻撃はもっぱら噛み付きだったのを覚えている。
そして、その攻撃の威力は凄まじく、幾度となく兄に参った(ギブギブ)を言わせたことがあるほどだった。
噛む力、研究対象としてはフフッ、なかなかに楽しそうなので今後も続けていきたいと思っている。
ちなみに、そろそろ暖かな季節になる。時同じくしてゴソゴソと私の嫌いな家ダニも出てくる頃となる。
嫌だに~。ダニもまた咬(噛)みますのでご注意を!
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