海外事情、オーストラリア、美人歯科医、第ニ報、彼女はSだった
ホテルの使えない夜勤に腹を立てたいところだが、流石に、歯痛で救急車はあり得ないと諦めた。
我慢という本人にできうる最高の選択をするも、疼きでジッとしていられない。
右へ、左へ、立ったり、座ったり、グーやら、パーやら、ふふふッ、はははッ、
あかん、何をしても疼く。
それでも何とか、朝まで耐えた。
土曜日早朝、夜勤の奴じゃ話しにならないため、掃除担当の人に、場所を確認して、
とりあえず、薬局へGOだ。
割と近くで徒歩で行ける距離だ。そして、道中ある事を思いついた。
そうか、懐かしの、あのロンボックの秘薬が手に入れば、問題は解決するんだろうなあ。
しかし、今日は一人だ。俺の激痛ダンスだけで大丈夫だろうか。こんな時に、ハジメやB子が居てくれたら心強いのに、とあり得ない妄想が頭をよぎった。
薬局に到着早々ダンスの準備に取り掛かろうとした瞬間、
店員のオージーガールが、薬を差し出して、
左側、物凄く腫れているわよ、痛み止めならこれだけど、、
この店員はデキル。
持参したバファリンのパッケージに反応しているのだ。
これは、日本の有名な痛み止めでしょ。知っているわ。でも、こちらの方が良く効くわよと、一つの箱薬を差し出してくれた。
特段高価なわけでもないので、即購入し、その場で一錠服用させていただいた。
ただ、念のためにと、裏を返すと、
あッ、この文字、
Painkiller
痛み殺しだ。
流石に、ドクロ💀マークは、付いていなかったが、
大丈夫だろうか、一抹の不安がよぎる。
心配をよそに、何とか粘れる痛みギリギリの感じで一進一退。
オージーガール曰く、近くの歯医者は土日が休診。
なんと、今から丸二日、月曜日の朝まで絶えなければならない。
購入の薬は、4時間以上のインターバルが服用のルールだ。
しかし、3時間ほどで、効き目が切れて来る。
何とか、マクラに顔を伏せて大声を出して、4時間間隔を維持して時の過ぎるのを待つ。
長い、長い、土日をなんとか耐え過ごし、やっと月曜日。
早朝5時には歯医者前に布陣した。
ここからの3時間は長かった。マクラが無いので大声も出せず、我慢が続く。
開け〜ドア。
開け〜ドア。
何回も念仏を唱えた結果、予定通り08:00ピッタリに開門となった。
早速、治療チェアーに座って、
グイーンッ、
リクライニングも完璧だ。
この間も、疼きは継続しており、一刻も早く治療してもらいたい。
そんな私の気持ちなど、一切御構い無しという態度のドクター登場。
早くしてくださいッ。
既にフルフラットに寝かせられている。
ドクターが、今日はどうなされましたか?と覗き込んでくれた。
声からすると女医さんだ。
薄眼を開けると、
たぶん、イタリアンとアジア系のハーフだろうか。
超ド級の美人歯科医だ。
ど、ど真ん中だ。
はい、口の中を見せて下さいねぇ〜。
優しい声で、
これかなッ、コンコンッ。
うグッ、そこだけど、触らないでッ。
頭のてっぺんから、足の先まで、ズバッと電気が走って、腰が浮く。
フルフラットシートを両手で支えて、エビ反りだ。
もう一度、コンッ、
これですね。
だから、やめて、、そこ、グッー。
あ、ん、た、は、S、か。
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